★スマホ最適化した、カード型専門書ebook、それがアイカードブック(iCardbook)。専用端末がなくても大丈夫。あらかじめアプリをダウンロードすることで、スマホ、タブレット、PCから読むことができます。■iCardbookとは:・アイカードブック(iCardbook)は百篇程度の「知識カード」を編成した、カード型専門書ebook。・[カードタイトル(カード番号)+百五十字前後の本文+参考文献(書籍、論文、Web記事他)+註]で構成された「知識カード」が、知のネットワークを可視化します。・スマホなどのモバイル端末から、隙間時間に専門書の「設計図」を閲覧できる。アイカードブック(iCardbook)はアクティブ・ラーナーのサポート・キットです。★作品紹介:『なぜ経済学は経済を救えないのか —— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——』 倉阪 秀史(千葉大学)(下)政策展開の経済理論◎選挙権ある人のための「社会科 教科書」——経済学篇——■目次構成:第一章 基本概念第二章 市場による決定が行える範囲第三章 持続可能性を確保するための市場外の判断第四章 持続可能性を確保するための政策群■知識カードの例:(第三章 持続可能性を確保するための市場外の判断)043市場で決められる価格044市場による意思決定の限界045リョコウバトの悲劇046生態系サービスの人工物による代替不可能性047不要物処理価格の設定048通過資源価格の決定049人工資本基盤価格の決定050自然資本基盤価格の決定051資本基盤の手入れレベル・環境負荷の抑制レベルの決定052ノー・ネット・ロスの原則(1)053ノー・ネット・ロスの原則(2)054資本基盤管理の方針055閾値把握056状態監視—不確実性とフィードバック057負荷管理—環境負荷の回避・最小化・代償措置の適正水準の確保058予防原則059攪乱対応—バックアップと区画化060生物多様性(biodiversity)061適正な手入れ水準の確保062資本基盤の存在量に応じた手入れ労働需要の確保063ライフサイクル思考の確保064源流対策の原則065拡大生産者責任原則066設計者責任原則067人工資本基盤の維持に関する判断068自然資本基盤の維持に関する判断069市場外的な意思決定を必要とする分野070合意形成071熟 議072熟議の場のデザイン097レジリエンス098ストック-フロー資源099ファンド-サービス資源100デイリーのエコロジカル効率101エコロジカル経済学の課題■著者からのメッセージ:人間の経済を支える実物的な基盤である「資本基盤」の持続可能性を確保するためには、市場外的な意思決定をつうじて、資本基盤の量を適正に保つとともに、その量に応じた「手入れ」が行われるようにする必要がある。このためには、人間の経済が実物界に支えられていることを再認識する新しい経済学の枠組みが必要となる。それも政策展開を念頭に置いた経済理論が。■倉阪 秀史(くらさか ひでふみ)一九六四年、三重県生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科教授(公共研究専攻)(二〇一七年二月現在)。専門は、環境政策論、環境経済論、エコロジカル経済学、政策・合意形成論。一九八七年東京大学経済学部経済学科卒業。同年環境庁入庁。九四年から九五年まで米国メリーランド大学客員研究員。九八年千葉大学法経学部助教授、二〇〇七年同准教授、〇八年同教授を経て、十一年より現職。地方自治体の再生可能エネルギー供給量の推計を行う「永続地帯」研究をすすめる(http://sustainable-zone.org/)とともに、「多世代参加型ストックマネジメント手法の普及を通じた地方自治体での持続可能性の確保」(Open Project on Stock Sustainability Management : OPoSSuM オポッサム)の代表責任者を務める(http://opossum.jpn.org/)。特定非営利活動法人地域持続研究所理事長。著書:『環境政策論[第三版]』(信山社)、『政策・合意形成入門』(勁草書房)、『環境と経済を再考する』(ナカニシヤ出版)、『環境を守るほど経済は発展する―ゴミを出さずにサービスを売る経済学』(朝日選書)など。